カードローンは急な支出や緊急の資金需要に対応するための便利な方法ですが、返済計画を立てることは非常に重要です。
この記事では、カードローンの返済について詳しく説明し、無理のない方法で返済プランを立てる手助けをします。
カードローンの基本について
カードローンは、住宅ローンやカーローンと同じように金融機関からお金を借りる方法の1つです。
しかし、ローンによって利用条件や借りる目的が違ってきます。
では、カードローンの特徴についてまず解説しておきます。
カードローンは、銀行や金融機関から一定額を借り入れる個人向けの融資商品です。
借りたお金は通常、分割払いで返済します。カードローンの基本ポイントは以下のとおりです。
●借入限度額を決める
カードローンを利用する際に、借りれる金額を決定します。この金額は、カードローン利用者が最初に希望できますが、最終的には金融機関の審査によって決定します。
借入限度額が決定し契約すれば、借入限度額の範囲で自由にお金を借りられます。
例えば、急な支出や予期せぬ緊急事態に対応するための資金としても利用できます。
●金利について
カードローンの利用には金利がかかります。金利は借入金額に対して発生し、年率で表されます。
返済計画を立てるときは、「金利に対してかかる利息と元金」が返済額になります。
カードローンの返済期間と返済回数について
カードローンを利用する際は、返済額や返済方法が気になるところです。
カードローンの返済期間は、借入金を返済するための期間を指します。通常、数ヶ月から数年までの期間が選択できます。
返済額は、借入金額、金利率、および返済期間によって決まります。
以下は、返済額を計算するための基本的な方法です。
月々の返済額 = (借入金額 + 利息) / 返済期間(月数)
また、期間ではなく回数によって決めることもできます。
返済期間(月数)や返済回数を決めれば、必然的に毎月の返済額が計算できます。
- 借入金額÷返済期間(月数)=毎月の返済金額
- 借入金額÷返済回数(月数)=毎月の返済金額
ということは、逆算すると先に毎月の返済金額を決めて、返済期間や返済回数を計算することもできます。
借入金額÷毎月の返済金額=返済期間(月数)および返済回数
多くの方の場合、毎月の収入からいくらをカードローンの返済にあてることができるか?をシミュレーションしますので、毎月の返済金額を決めて返済期間や回数を算出するのがいいでしょう。
単純に、返済期間や回数を短くすると、毎月の返済金額が増えることになるので、無理な返済計画を立ててしまわないよう注意が必要です。
カードローンの返済額
ではカードローンの返済額について、さらにわかりやすく解説します。
カードローンの返済額は、先ほど解説したとおり借入金額、金利、返済期間によって決まります。
借入金額が多いほど、返済額も大きくなります。また、先ほどは金利について解説していませんでしたが、金利も返済額に影響します。
金利は高ければ、利息の返済額が多くなり、毎月の返済額も大きくなります。
返済期間が長くなるほど、利息の返済額が多くなり、返済額も大きくなります。しかし、返済期間を短くすると毎月の返済額は大きくなり、毎月の負担も大きくなり、この関係は「相反」しています。
どちらを優先するか?は、カードローン利用者が毎月無理なく返済できる金額を決めることをおすすめします。
その理由は、カードローン特有の返済システムのメリットであといえる「任意返済がいつでもできる」からです。
任意返済とは?
カードローンの場合、基本的に毎月の返済額は最低ラインの金額が設定されています。
例えば、貸金業者で大手消費者金融カードローンのプロミスの場合、「借入残高によって毎月必ず返済しなければいけない最低金額」の一例は次のとおりです。
ご覧いただいてわかるとおり、「お借入後残高」によって「ご返済金額」が決められており、この金額は必ず毎月返済しなければいけない金額です。
このようにカードローンには毎月の最低返済額が必ず契約書で決められています。
1万円借りた場合による、各金融機関の毎月の最低返済額は以下のとおり。
金融機関 | 毎月の最低返済額 |
---|---|
プロミス | 1,000円 |
アコム | 1,000円(借入限度額30万円以下の場合) |
レイク | 4,000円 |
バンクイック | 1,000円 |
楽天スーパーローン | 2,000円 |
三井住友銀行カードローン | 2,000円 |
JCBカードローンフェイス | 5,000円 |
ただし、この金額は最低返済金額であり、この金額以上を返済もできます。
しかも、プロミスやアコムといったカードローンは、「カードローン利用者が返済したいときにいつでも追加の任意返済ができる」システムになっています。
よって、「今月は収入が多かったので生活費に余裕がある」ときなどは、カードローンの借入残高を早く減らすために、毎月の返済とは別に任意の金額で返済がいつでもでき、それにより元金が減り金利に対する利息も減らすことができます。
カードローンは、無理な返済計画を立てなくても、余裕のある時に追加返済ができるので、それによって利息を軽減することが可能です。
カードローンの返済方法
さらに、任意返済の仕組みについて解説した流れとして、カードローンの返済方法についても解説しておきます。
カードローンを返済する方法には、以下の主要な2つの方法があります。
●分割払い
カードローンの借入金額を均等な月々の支払いに分割します。
返済期間中、毎月同じ金額を返済するため、予算を立てやすく、返済計画が明確です。
●一括返済
一括返済は、返済期間内に全額を一度に返済する方法です。これにより、金利の支払いが最小限に抑えられますが、一度に多額のお金が必要です。
カードローンは毎月分割で返済ができ、しかも任意返済もいつでもできますが、さらにいつでも一括返済をすることもできます。
一括返済すれば、当然その後の元金返済も利息の返済もなくなります。なので、収入に余裕があって、借入残高すべて返済できる状態であれば、一旦一括返済しておくのがベストです。
カードローンは「いつでも借りれる」のも利点の一つです。なので、もし借入が必要になれば、その時に再度借入すれば緊急なときでも対処できます。
利息の計算について
先ほど解説したとおり、返済期間を長くすると、月々の返済額は低くなりますが、総返済額が増えます。
この理由は、金利による利息が増えるからです。
逆に、短い返済期間では月々の返済額は高くなりますが、総返済額が少なくなり、金利支払いが減少します。
よって、利息の計算は返済に重要な項目です。
金利による利息の計算は次のとおりです。
借入残高×金利(年率)×借入日数÷365日=利息
●金利年率14%で3万円を10日間借りて全額返済した場合の利息
3万円×14%×10日間÷365日=約115円
●金利年率14%で3万円を30日間借りて全額返済した場合の利息
3万円×14%×30日間÷365日=約345円
ちなみに、全額返済するときは元金と利息を返済するので、10日間の場合は「30,115円」を、30日間の場合は「30,345円」を一括返済することになります。
このように、「同じ金額」「同じ金利」のお金を借りていても、借入期間(日数)が長い方が、利息が増えます。
よって、カードローンを上手に利用するためには、次の2つが重要です。
- 不必要な借入を増やさない
- できるだけ早く返済する
この2つを心がけてカードローンを利用すれば、最小限の負担でお金を借りることができます。
まとめ
カードローンの返済は慎重な計画と予算管理が必要です。
借りる前に利用規約を注意深く読み、返済プランを立てることをお勧めします。無理のない返済プランを実行し、生活費が困窮しないよう財政的な安定を維持しましょう。
以上がカードローンの返済と返済額に関する基本的なガイドです。返済に関する具体的な質問や疑義がある場合、必ず金融機関や専門家に相談することをお勧めします。
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