会社が銀行の融資でつぶれないための知識 借り入れの限度額の数字の出し方と見方

スポンサードリンク

銀行や金融機関からの借り入れ限度額の判断基準

会社経営における、もしくは個人経営
においても、銀行から借入金・融資を
受ける場合は、

 

「計画的な利用」

 

が大事です。

 

そして、その

 

限度額を知る

 

ことによって、借金の返済ができなくなる
経営バランスの悪化を回避することが
できます。

 

融資を受けて今日明日に倒産するわけではない

 

会社の規模による融資の限度額を超過
した借金によって、企業が倒産することは
めずらしくありません。

 

しかし借金・融資を受けていてもある日
突然倒産するのではありません。

 

天変地異などの予期せぬ事態でない限り、
借入金をメリットとして生かすことができます。

 

そのためにはまず、

 

借入限度額

 

を掴んでおくことが大事です。

 

どの程度の借入金であれば倒産の
心配がないのか?

 

計画を持って借入金の限度額の
具体的な数字を把握することで、
限度額の危険区域に踏み込む
ことを回避することができるはずです。

 

では次に、具体的な判断基準の数字を
示す4つの指標をご紹介します。

 

自己金融力

 

この数字は、借入金の返済原資である
「税引き後当期利益」と 「減価償却費」
で1年間の借金の元利合計がまかなわれて
いるかどうかを見ます。

 

借入金の元利合計よりも、当期利益と減価
償却費の合計額の方が大きければ問題は
ありません。

 

借入金対総資本比率

 

この数字は、借入金合計額を「総資本」で
割った値です。

 

指標としては、

 

30%以下であれば安全圏といえます。

 

30%から50%では要注意となります。

 

50%以上はかなり危険と言っても過言ではありません。

 

借入金月商倍率

 

この倍率は、借入金が月商の何倍あるかを
計算した数字です。

 

指標としては一般的に、

 

平均月商の3カ月分以下であれば安全圏といえます。

 

4から5カ月分でやや注意が必要となり、
6ヶ月以上では危険な金額となります。

 

インタレスト・カバレッジ・レシオ

 

これは、企業の金利負担能力を知ることが
できる数字です、

 

企業が通常の営業活動によって得た
利益額が、支払利息や手形割引料金の
金利負担の何倍あるかを見るものです。

 

計算式は次のようになります。

 

インタレスト・カバレッジ・レシオ=
(営業利益+受取利息+受取配当金)÷(支払利息+手形割引料)

 

この数値が3倍超えであれば安心といえます。

 

1.5から2倍は要注意となり、1倍以下は
かなり危険
な状態といえます。

 

これらの数字は借入限度額の判断基準
として役に立つとされています。

 

また、客観的な判断をするための
しようとして用いる事ができます。です

 

ちなみに先程の4つの指標の他に、倒産予知と
いった視点において考えられている数字には、
「経常収支比率」や「自己資本比率」
などがあります。

 

経常収支比率

 

経常収支比率とは会社の営業収支に
営業外収支を加えた、いわゆる経常
活動における収支のバランスを考察
するための比率のことです。

 

経常収支比率は95%以下になると
要注意です。

 

また、 2期連続して99%を切っているなら
かなり危険といえます。

 

自己資本比率

 

自己資本比率とは、会社が使用する総資本
(負債+資本)のうち、自己資本がその程度
の割合を占めているかを示す指標です。

 

(自己資本÷総資本×100)

 

自己資本比率は製造業で8%以下、
販売業で5%以下になると危険な
状態と判断できます。

 

topに戻る

※金融機関からの融資は計画的に・・・貸付条件をご確認のうえ、借りすぎに注意しましょう。


   

関連ページ

売掛金を担保に融資ができる会社3選。回収までの資金繰りに最適
事業経営では仕入れと売掛による収支ズレが起こりやすいものです。一時的な運転資金不足のときは売掛金を担保に融資を受けることも可能です。
不景気を乗り切る!倒産回避対策のポイントは?個人事業飲食店や会社経営
不景気になっても安定した売り上げや利益を上げる為にしておくこと、考えておくこととは?
個人事業主が税金を払えない。3つの原因と差し押さえ回避のたった1つの解決策
経費と生活費を区別しにくい個人事業主は、年度末や決算時期に来る税金や消費税の滞納が発生する可能性が多いのが事実です。原因と解決策を詳しく解説します。
リスケジューリングで銀行に返済の延期・変更を交渉。リスケの方法を解説
リスケとはリスケジューリングの略で、会社借金の返済の見直しのことです。リスケジュールとも呼ばれます。具体的な解説を紹介します。
銀行の借り入れの種類。個人・事業の形態の違い
会社・企業経営における融資を受ける場合、銀行の借り入れがあります。その形態や個人の借り入れとの違いについて解説しています。
銀行の融資の種類
会社の資金繰りで最もポピュラーな外部調達 として使われている銀行の融資の4つの種類 を詳しく解説します。
「事業融資の審査」はここがチェックポイント。ビジネスローン判断基準の5原則
金融機関や貸金業者が事業融資の時に審査をしている大きなポイントは5つあります。また、銀行での事業融資の申し込みに欠かせないコツなどをご紹介します。
手形のジャンプができにくくなったときの対策事例
銀行からの短期借入の手形貸付で手形のジャンプをしてくれないとき会社の資金繰りを助ける対策とは?
金融機関からの貸しはがし・貸し渋りの対策まとめ
会社・事業の資金繰りに関する貸しはがし・貸し渋りを受ける理由とその対策についてまとめています。
個人事業主・法人が銀行から融資を受ける重要ポイントや融資の流れ・必要書類
会社・事業の資金繰りにおける銀行や金融機関から融資を受ける際の流れ・手順や、融資実行までの重要なポイント、必要書類などを深掘りしています。
赤字の個人飲食店でも運転資金融資を調達できる1つの方法を提案
飲食店経営が赤字でも、運転資金の融資を簡単にあきらめる必要はありません。その理由や対策をご紹介します。
赤字寸前の美容室でも運転資金の融資を調達できる1つの方法を提案
美容室経営が赤字でも、運転資金融資をあきらめてしまう必要はありません。銀行以外で考える柔軟な対応策をご紹介します。
つなぎ融資には2つの意味がある
運転資金と同等に使われるつなぎ融資という言葉はもう一つまったく違う意味で使われています。
つなぎ融資を銀行以外で考えたときの金利手数料や審査の温度感
ビジネスにおけるつなぎ融資が可能な金融機関は?銀行がダメな時でも、そこであきらめる必要はありません。もっとあるつなぎ融資が可能な機関を詳しく御紹介します。
人材採用の費用。助成金・補助金で資金調達の方法
新規人材の採用には高コストがかかります。具体的な数字や、資金調達のための助成金・補助金のご紹介です。
個人事業主・自営業が事業融資で生活費を助ける方法。月5万円短期ローンを緊急で申込み
個人事業主や自営業では、生活費となる収入が安定しない場合もあります。そんな時に短期間だけカードで融資を受けれるビジネス専用のローンがあります。
債務超過で銀行の融資を受けたい時の3つのポイント
事業経営が債務超過しているとき、銀行は融資をしてくれるのか?ベストなタイミングを見際めて申し込みを行うように。
業績悪化時の融資対策。メインバンク以外に1~2社のサブバンクとの取引が重要
事業を運営する代表者が設備投資などの融資を銀行に依頼する場合は、複数の銀行と取引して分散融資を考えておくことがポイントです。

即日キャッシング ビジネスローン比較